伸線用ダイヤモンドダイスの加工

雇用形態：パート社員 求める人材：未経験者多数。自分の段取りとペースで機械を動かし、仕上げる。細かい作業が好きな方。 金属細線の引抜き drawing加工（＝伸線）で使用するダイヤモンドダイス Diamond Dies の内面を整える仕事です。当社は線径φ0.015ｍｍ～φ0.65ｍｍのようなサイズの細線を作っています。このようなサイズの線材は、それより太い線径の線材、例えばφ1.20ｍｍ～φ0.80ｍｍのような線材（太線）から引き抜いて作ります。伸線ですので線材を伸ばして細くしますが、その時に必要な金型 mold のような治具がダイスで、細線の伸線にはダイヤモンド石を用いたものを使用します。 例えば、母材φ0.80ｍｍ線をφ0.20ｍｍの線材に仕上げる場合、16枚のダイスを使って加工をします。（例：φ0.735ｍｍ → φ0.680ｍｍ → φ0.630ｍｍ → φ0.583ｍｍ → φ0.540ｍｍ → φ0.500ｍｍ → φ0.462ｍｍ → φ0.420ｍｍ → φ0.383ｍｍ → φ0.350ｍｍ → φ0.320ｍｍ → φ0.290ｍｍ → φ0.265ｍｍ → φ0.240ｍｍ → φ0.220ｍｍ → φ0.200ｍｍ） この時、それぞれのサイズのダイスが必要で、１枚ずつ線がダイスを通る度に線径が細くなります。ダイスにはそれぞれのサイズの丸い穴が開いています。その穴はすり鉢状の形になっていて、入り口が広く、出口が狭くなっています。入り口から線が穴に入って出口から出てくると、それぞれの線径に線が引き伸ばされ（減面され）、線径が細くなる仕組みです。 このすり鉢状の形状が小さなダイヤモンド石で作られ、その石が直径がφ25ｍｍ、厚み8ｍｍのメダルのような形の金属（ケース）の中心に埋め込まれています。これがダイス dies です。 当社では毎月5,000枚を超えるダイスを使用します。 天然単結晶ダイヤモンドNatural Crystalline Diamond、 人造単結晶ダイヤモンド Artificial Crystalline Diamond、 焼結多結晶ダイヤモンド Ｓynthetic Polycrystalline 等の種類があり、 それぞれの特性があります。 最初は新品で購入したダイスは伸線加工をすると摩耗し、硬いと云われるダイヤモンドといえども傷んでしまいます。傷んだダイスで伸線を継続すると線材の表面は粗れ、線材はサイズ不良になってしまいます。ですから製造（伸線）現場では頻繁にダイス交換をします。そのため、工場には豊富なダイス供給が欠かせません。 ダイスは傷んだら、きれいなすり鉢状の形状を一回り大きいサイズ Size-UP で復元します。例えば、こんな風に。φ0.200ｍｍ→φ0.220ｍｍ→φ0.240ｍｍ。一回り大きいサイズに復元したダイスは、一回り大きいサイズのダイスとして使うことが出来ます。この作業が「ダイヤモンドダイスの加工」です。 このダイヤモンドダイスの加工作業は、主に以下のような工程を経て行います。 削る grind、磨く polish、洗う wash、測定する measured、観察する observed です。 削る grind は超音波自動加工機 Ultrasonic Auto Grinding Machine、超音波研磨機Ultrasonic grinding Machineで、 磨く polish はワイヤー研磨機 Wire Polishing Machineで、 洗う wash は超音波ノズル洗浄機 Ultrasonic Nozzle Cleanerで、 測定する measured は、プロファイラー・ダイス内面形状測定装置 Profiler Drawing Die System Measuring Machineで、 観察する observed は双眼実体顕微鏡 Binocular Entity Microscope、マイクロスコープDigital Microscopeで行います。 軽作業ですが、このような内容の作業を、このような設備機器を用いて行います。 指導して作業に掛かっていただきますが、普通には危険を伴う作業ではありません。 それぞれ簡単な作業ですが、やってみて、このような作業を面白いと思う人は上達が早いです。 作業は立ったり座ったりです。工場に隣接する建屋で、空調の効いた室内作業になります。

ダイヤモンドダイスの加工作業は、主に以下のような工程を経て行います。 削る grind、磨く polish、洗う wash、測定する measured、観察する observed。 製造部 ダイス課 Dies Team / Factory dept.の正社員 Regular Employee は、昼勤務の時間帯 Working Hours 8:00～17:00 (休憩Break Time 75分間minutesを含み) + 残業 Overtime work 17:00～19:00（2時間として）（任意）ですので、パート社員さんより就労時間が長いです。朝は先に出勤して、パート社さん用に仕事の段取りを組んでくれます。 パート社員さんは、それぞれの皆さんの修得スキルのレベルに合わせて、仕事が割り振られ、出来る範囲のペース・個数で、ダイスを削る grind、磨く polish、洗う wash、測定する measured、観察する observedをやっていただきます。全部の作業を一人で請け負うのではなく、総合力でダイス加工を仕上げていきますので、得意パートのいくつかを請け負っていただくことになります。 生産計画・目標・ノルマ（個数）はありますが、社内でやり切れない分は外注加工に委託しますので、仕事は常に十分あるし（希望あれば残業可・休日出勤可）、出来なければ外注加工に出す。パート社員の皆さんがご自分の都合でお休みになったとしても、そういった意味ではプレッシャーに感じていただくのは少ない職場と言えます。（自分のお給料は減りますが。） 仕事は終わっても終わらなくても、時間が来たら退社。正社員の方に残りの仕事をお願い、あるいは明日の仕事として残して帰る。泣きながら仕事が終わるまで残業しないと帰れないということは絶対にありません。

金額としては時給の通りですので、多くの時間を働いたらお給料は上がるし、少ない時間を働いたらお給料は下がります。目安の年間所得としては、以下のような指標が例として挙げられます。 （例）扶養内勤務の範囲内で働きたい。 100万円以内 ◎ 住民税 ◎ 所得税 ◎ 配偶者控除 ◎ 社会保険料 103万円以内 ✕ 住民税 ◎ 所得税 ◎ 配偶者控除 ◎ 社会保険料 130万円未満 ✕ 住民税 ✕ 所得税 ○ 配偶者控除 ◎ 社会保険料 130万円以上～150万円未満 が「働き損」の可能性 150万円以上 ✕ 住民税 ✕ 所得税 ✕ 配偶者控除 ✕ 社会保険料 お子さんが大きくなって、最初は扶養内勤務に拘っていらっしゃった人が、今では150万円以上の年間所得になって頑張っていらっしゃいます。ご自身の人生設計に合わせて、当社で長くお勤めになっていただけますと有難いです。

まったく未経験のお仕事ですが、周りの皆さんが親切なので、とても助かっています。お蔭様で毎日の仕事が楽しいです。（入社１年・24歳） 少しずつ仕事の成熟度が上がってきたかなと思いますが、やりはじめると奥の深い仕事なので、まだまだこれからと思っています。（入社２年・34歳） 家の事情に合わせて好き勝手に休ませてもらったり、集中して仕事に入らせてもらったりしています。娘（三女）が学校を卒業したら、もう少し仕事の量を増やしてもらおうと考えています。（入社7年・49歳） 長くこの仕事をやらせてもらっていますが、昔と比べると作業環境がずいぶんと良くなって、職場が賑やかになってきました。幅広く仕事はあるので、細いサイズの細かい仕事は若い人がやってくれたら有難い。（入社22年・57歳）